テキスト2006
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棲子とはなが、まだ小さい頃、四人でニュl・カレドニア島に行った。空が液んでいる。し伏、砂浜に寝転がっていると、復空は.い大な濃紺のお椀を伏せたようで、以はそのお椀に針で突いたような穴があいていて、その外側から誰かが光をあてているような感じがする。そして、そのお椀の外側は無限の拡がり。そう川ザっと、白分の小ささをつくづくと考えこんでしまう。そんな気分をぷfに話すと「何を云ってんのよ、隆ちゃん。私は今Hきさをくらべるからいけないの」と云われた。素子の云ったことは正しいのである。先週妹が姪に−r−H付けて「ちいさなちいさな4上級」という本を附ってくれた。その宅様は話相手の男の人指し指ぐらいの大きさしかないのだがこ人で夜空を見上げながら「君は遠くの星を眺めていると、自分がちっぽけだと思、つんだろう。おれはそんな気分にならない。日分がU大になって宇〜由と同じくらいの大きさになっていくのを感じるんだ」と一ぶう。私達は自分の見たものを心でうけとめることができるのである。天文学や宇宙論ではなく、素子が私をたしなめてくれた心を、「ちいさな、ちいさな玉様」が改めて教えてくれた。いい本である。仙驚APPYなの。宇宙と隆ちゃんの大彩歳11

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