テキスト2006
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そらまめこの角胡麻の投入は、色を想像する為にモノさ阜、クロ写真にした。角胡麻は爽付きと、表がはじけて褐色の実になったのとをいけている。巴形の衰の色や厚みは蚕豆の爽によく似ている。角胡麻の枯実は花材として時々見かけるが、生で爽付きのはあまり使われていないようである。この角胡麻は倉敷の妹の家で楼子が貰ってきたのだが、邸の横の畑で化学の先生が作っているそうである。水揚げのよい植物で、今日で一週間を越すが、葉はまだ青々している。これに何をとりムロわせればよいのか。角胡麻は緑の爽付きも、はじけて褐色になった実も形が強い。とりムpわせる花も色のはっきりした強いものがいい。濃赤色の花がよさそうである。牒脂色の蓄積は色はよく合いそうだが、葉が角胡麻を隠してしまうので使えない。できれば花径の大きい濃赤色の花が欲しいと思って選んだのが、この際脂色のカーネーションである。葉も小さいので角胡麻の邪魔にはならない。色の強さと花の大きさが丁度合う上に思った位置にそえることができる。アメリカからメキシコにかけて野生している胡麻科の植物で、強靭な角から「旅人泣かせ」の異名がある。花材角胡麻花器白黒抽象文様花瓶カl、不lション色を組み立てる仙粛7

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