テキスト2006
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てんじ,eば斤んさそり佐曽利のダリア鹿の鳴くころ〈2頁の花〉〈表紙の花〉宝塚市佐伯H利村には全国でも有名なダリアの栽培地がある。切り花用と球根川のダリアが約三百種ほど夏から秋にかけて次々と咲き続ける。花摘みもさせてもらえる畑なので、暑さも忘れて珍しいダリアを探す事に没頭してしまう。帰って来たら家中、そして庭の浮かし花までダリアだらけになる。写真のダリアは、花屋さんが持って帰った切りたての佐曽利のダリアだったので、種類多くある中、珍しい花を二種類だけ選ぶことができた小品花は花をあれこれ使わずに、一輪に集中して強三芙しく見せる事が大切だ。黒モロコシは、このダリアを引き立てるためにそえた。ダリアが原産地のメキシコから来た頃は天竺牡丹と呼ばれていた。この金削にふさわしいようなダリアには出会える機会が少ない。奥山にもみぢ踏みわけ名鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき百人一肯でお馴染みの肯ム柔よみ人しらずの和歌だが、牡鹿は秋萩が咲く頃から相下を求めて的き始めるという。以前、雪の中を比叡山麓にある花屋の畑へ行ったとき鹿に出合った。山に暮らす人なら、きっと楼子仙渓。2

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