テキスト2006
120/143

あだな(第一一一種郵便物認可1985年日月お日)桑原専慶流いけばなテキスト却号2006年m月l日発行(毎月l回1日発行)桑原専慶流家元発行定価五二五円ZG一\\当者ぎ−}内亡者mwFM凶「mgoコ庁内山−−n仙粛彩歳私はできるだけ正しく植物の釜削を知ろうとしている。知っていないと、自分の手にした花に失礼なような気がするのである。この花は、どこが原産地で、どんな環境で何万年もかかって今のように美しくなったのか。そして我々人間はどんな釜削をつけて親しくしてきたのか。人間が花に親しみを感じるよ、つになってきても、はじめのうちは簡単な津名のような名前でよかったのだろうが、私達の住む世界が拡がってくると自分達のそれまでよく知っていた花とよく似た花が方々に沢山咲いているのを知る。だがどこか違う。その違いをよく調べるのが植物分類学である。わかりはじめると、この花とあの花は親類らしいとか、先祖をたどってゆくと、やっぱり一族だったと気付く。そしてこの花は何々家も誰と正式な姓名がつくのである。作例に使っている穂の垂れ下がつた花は克ひ曲科のアマランサス属の花らしい。紐鶏頭や葉鶏頭の一族である。とり合わせた花はヴアンダ。外岡へ行ってVとBを間違えないように呼びたい。深く来歴を探らなくてもいいが礼儀正しく呼びたい。花材アマランサスの一種ヴアンダ花器彩色ガラス花器OB

元のページ  ../index.html#120

このブックを見る