テキスト2006
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少しは涼しく仙面の広いオバケアンスとモンステラ。色を白とグリーンの濃淡だけに絞って、細長いオクロレウカの葉を立て並べると、まだ厳しい暑さの残る九月だが少しは涼しく見える盛花になる。そしてアンスリュlムの中心に小さく立った花穂のほんのりしたピンクが、この配色の引き立て役になっている。一作のいけばなのとり合わせは、頭の中で想像し、この色とあの色、そして花型、花器と計算し、その上で花屋に行って、もう一度確かめて決めなければならない。実際にいけてみようと頭の中で考えた花は、実物を手にとってみると変えた方がいいことがよくある。モンステラと、オクロレウカの葉の色と形は問題ないが、アンスリュlムは様々な色と形をしている。この盛花も、このオバケ・アンスリュlムで成り立っているのである。ここまでくれば、自然に花器と敷板の色にも配慮するようになる。熱帯的な植物のとり令わせだが、それでも南太手洋の島のタ謀れを想い起、」せるような感じが出せたかどうか。私自身は気に入ってるのだが。花材オバケ・アンスリュlムモンステラオクロレウカの葉一化器濃紺紬耳什コンポート驚9

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