テキスト2006
103/143

ると、右側(副側)への重量配分が極端におおきいことがわかる。副流しは格好のいい花型なのだが、槙のような重い花材では重量配分をよく考えて安定させることのできる枝選びをすることが大切である。花刑」行瑚花器煤竹寸筒六頁の副流しとちがって、この作例では行の花型にいけている。生花の稽古用の槙は、栽培業者が五本一括りにして送られてくる。稽古場で包みを開いてみると、五本の束は、それぞれ少しずつちがっている。ほどいて五本の枝を−調べてみると、行の花型に向いた束、草の副流しの副によさそうな枝が入っている束、留流しの留に使いたい校がまじっている束もある。どんな花型を選ぶにしても、一束五本の枝から、真、副、胴、留、控の基本五枝の他に、総聞や見越の枝もとれるので、七体の行の花型を作ることができる。工夫すること。兵留7

元のページ  ../index.html#103

このブックを見る