テキスト2005
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巧薬花刑ム行型花器練込水盤切花として売られている均薬は大変種類が多くなった。以前は花色が白とピンクだけで葉の水揚げが悪く、二日ぐらいで葉が萎れ、奮はみるみるふくれ上がって、ティッシュペーパーをまるめたような花になってしまっていた。そして、時季が少しおくれると、単弁で生花にも使いやすい品種が出てきていたが、その種類は僅かだった。だが最近は品種がふえ、しかも葉もしっかりと水を揚げ、秋咲き種も出ている。作例の均薬も最近の品種で、古い品種より少しおくれて咲く。花は多重咲きだが、あまり大きくならないので、開花しても昔の品種ほどバランスは崩れない。真、副、胴、留、控の.4体に挿したが、家に飾る場合は、真、副、留だけの三体の方が上品な姿に見えるのではないかと思う。仙粛6

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