テキスト2005
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4a」Hん」FレいLAJぴ’はねつJ4L小公私rH叶司aパ司パL41事相へかさおと“ちなことひ仙驚彩歳この四十年、駆け抜けるような日々だった。毎日の稽卜十円の合間を縫い、次から次へと様々なことを思い立ち、それを計画と云えるほどにまとめ、実現のために走りまわってきた。中年になってから、いけばなを始めた私を素子はどのはがよ申うに見ていたのだろう。期待、歯搾さ、不安。そんな気持の絢い交ぜの歳月だったろうが、二人で立てた計画が、何とか完成したときの喜びの大きさが、そこで立ち止まらせず、次の計画へと走り出させた。四十一才と、三十六才で結ぼれた.人は、まず告らしを立てて行かなければならない。稽古場を沢山作るのに走り回って何とか子供達を育て、稽古場を廻るだけでは物足りない。何か二人の想い描いている、いけばなを形にして見せたい。九七五年にR&M展を思い立った頃から早駆けの毎日になって行った。神経質なくせに気楽な私に、ちゃんとした万角を向かせるのは、しんどい事だったろう。そんな歳月だったが、二人の手で十五世仙渓を世に送り出すこともできた。昨年九月、私は七十七才。喜寿を迎えた。私を成長させてくれた素子の歳月に成謝しながら、今年からはしっかりした歩きで日々を送ろう。ひ鵜よどり上じよ戸うご八3頁の花〉仙渓作つくばね羅よぐ宮うをぞ訪うずれさたん。象頭山の深い森に分大王松〈衝羽根〈表紙の花〉仙粛作衝羽根は白檀科の落葉低木で、初冬になると羽根衝きの羽根そっくりの実ができる。そこでお正月に困んだ花材としてちいさくいけて飾られる。細く折れやすいので、あまり複雑ないけ方はできない。胡蝶蘭花器掻落文花瓶2頁の花〉棲子作今年も又、美しい松葉の松をいけることが出来て、本当に有り難いと思う。それほど、山や郊外にいく度に枯松を見ることが多いのである。此重な松をこれからも大切にいけていきたい。珍しいアンスリウム数種ととり合わせた。チューリップアンス、カシスアンス、ミッキlマウス、そして足元にはグリーンアンスで松の緑を引き立てて。昨年暮れに香川県琴平町の金万比け入って、神聖な山の気を胸いっぱいに吸ってきひょたur。hじそようのご参道脇に見つけた赤い実は鴇上戸であった。顔を近付けると、その可愛い小さな実が微笑んでくれた。傍らには椿が奮をつけていた。向然の美しさに触れる喜び。私達のいけばなは、その延長線上のものでありたい。3

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