テキスト2005
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仙所豆腐司はしばみ榛紅椿菊γ種の盛花の帯十円をしていたお花型真の草型花探横長陶深鉢弟子さんが、横で生花の稽古をしている榛を見て、「先生、これ榛でしょ、こんなに長いんですか?」そう聞いた。お弟子さんは、お茶を、水年続けていて、時々、今の季節に、お茶花の稽古として榛をいけさせられたが、三十マほどのものしか見たことがなかったそうである。それでは、ということで、三冊ほど植物凶鑑を持ち出してきて、日本に野生している榛とつ町角はし榛ぼみ、そしてヨーロッパに野生している西洋榛、その実がへlゼルナッツ。同鑑には私も行ったことのあるアイルランドのゴlルウェイのなだらかな岩山の麓に群生している西洋榛の写真が出ている。そこから、私のアイルランド印象記の話。アイルランドの占い民話に出てくる人魚の爺さん、妖精と話がとぶ。楽しいものである。この椿と紅椿の生花からは、チョコレートに包まれたへlゼルナッツやアイルランドの民話は思い浮かばないだろうが、植物は遠く離れたところで繋がり合っているのである。晩秋から初冬になると、よくいける僚は、内さ問1五江の落葉性の低木で日本各地の山地や丘陵に生えている。細い枝に三、四本下がっているのは雄花の奮で春になると柳の穂と同じような花として咲く。雌花(閑布)は穂状の雄花と離れて小さく図のように咲く。雄花の方は、九月に実ができた後に、小さい鱗状の皮に包まれた宮ができる。その季節に花材として使われるのである。生花のとり合わせとしては、季節を合わせて咲きはじめた幡、水仙、京痛などがいい。雌花の先端はピンク6

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