テキスト2004
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二十数年続けてきたテキストの素子の花も、この九月号の霞草、カーネーションに、アンスリュlムの小葉をそえた盛花。数年続けてきた十二頁の素子とケンチャンの対話『スパイダlマン」が最後になった。逝ったのはこの二作の耳許六をとった二週間後だった。遺してくれた数々の生け花の写真を整理してまとめたい。〈表紙の花V花型行型花器灰青色紬八角瓶八月号に古い菊の生花園を例示し、おそらく自分で育てた中輪菊をいけたものだろうと書いた。そ副えやと留めなどには横枝が使われている。いい生花だとは思うが、現代の私達が手に入れられるのは、栽培業者の育てた行儀のいい菊だけである。だがそんな菊でも葉付がよく、締まったのを選べば菊そのものの、すっきりした出生をいけることができる。作例は黄、白、赤を三輪づつの九体のいけ上がりである。仙薪作菊留作仙蔚か霞すみ草そう素子3

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