テキスト2004
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すすだけずんどう擬宝珠花型行型花器煤竹す筒擬宝珠属は東アジア原産の百合科の草花で、その殆どの種が日本が出生地になっている。約二十種に分けられているが、自然交雑種が大変多いそうである。生花では、それぞれの植物の生態(出生)を重んじるので、擬宝珠でも大葉擬宝珠のいけ方と、匙擬宝珠のいけ方では葉に対する花茎の高さのとり方を違えている。大葉擬宝珠の自生地は北海道西部から東北地方東部、関東、中部の太平洋側の山地に多い。花茎は葉よりずっと高く伸び上がり五十r以上になる。葉は長楕円形で先が尖っている。匙擬宝珠の方は、花茎が葉よりも低い。葉の形は丸く、大葉擬宝珠のように先が尖つてない。従って匙擬宝珠をいける場合は作例のようないけ方となる。そして葉の大小が揃わない場合は五枚から七枚にいけ花は二本でいい。(仙薪作)6

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