テキスト2004
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喰わず芋胡蝶蘭花型草型副流し花器花絵鉢柳原睦夫作喰わず芋(アロカシア・オドラ)は里芋科・喰わず芋属(アロカシア属)の常緑多年草。アジアの亜熱帯に分布し、日本の暖地にも自生する。葉が里芋に似るが、肥大化した茎や根には毒がありそのままでは食べられない。二十数年前に沖縄の近く、慶良間諸島の安室島という無人島でキャンプをした時、芋状の部分があまりに締麗だったので、知らずに口に入れて大変なめにあったことがある。すぐに吐き出したのだが、翌日の昼頃まで舌と喉がヒリヒリして声が出なかった。後で聞いた話では地元の牛も喰わない喰わず芋ということであった。雨宿りのできそうな喰わず芋の大きな葉と共に忘れられない想い出となった。喰わず芋は鉢植から思い切って芋状の茎ごと切り、その茎から分かれ山山た五枚の柴のうち阿枚を選んで残し、真、副、副沈み、胴となるように撲め、総問、留は葉のみを入れて控に胡蝶蘭を覗かせた。(副沈み(仙渓作)j守.,I /・ ,,. 国j3 日同., ;-Ll首

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