テキスト2004
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鳴子百合アネモネ花型株分け主株鳴子百合子株アネモネ花器淡青色粕水盤鳴子百合はいけばなの副材として一年中売られているが、長くて白斑のくっきり浮きでているものなら生花、とくに株分けの主株に使い、子株に様々な色の花をとり合わせることができる。この生花の例ではアネモネをそえた。アネモネは周知のように地中海東南部原産の花で、ギリシャ神話にも出てくる。秋に球根を植えるとパセリに似た根出葉が生え、三i四月頃には高さ三十rほどの茎の上に花が咲く。花茎は柔らかいがしっかりしている。茎は自然に曲がっているのでそれぞれ真、副、留など適した位置に配していける。そして茎はチューリップのように、いけてから曲がったり伸びたりしないので生花には色の美しい有り難い花材である。主株子株(仙渓作)真留7

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