テキスト2004
34/140

花器の個性〈表紙の花V当柳木瓜〈叩頁の花〉先日「いけばなの器」というテーマで講演をした。受講されたのは京都クラフトセンター会員の方々で、それぞれ色々なジャンルの作り手の人達であった。今春、会員の皆さんが花の器を製作発表される時に、自作の器に自ら花をいけて見てもらおう、という展覧会を企画されている。そのお手伝いとして、まず、いけばなの魅力を知ってもらおうというわけである。講演の最後にスウェーデンのガラス作家が自然の中でのびのびと内分の世界をガラスで表現している話をして、「個性的な器との出会いが来しいのです。どうぞ作りたいものを信念をもって作ってください。」としめくくった。表紙のいけばなはその時実演した中の一つで、エピデンドラムの茎の曲がりとアンスリュlムの形が器との面白い出会いとなった。花材アンスリュlム二種花器白い雪柳に木瓜の朱色が印象的に映える。花器は御影石をくり抜いたものを選んで、木瓜の枝の力強きを受け止めている。あえて緑は加えなかった。和則エピデンドラム銀織部笑口花器(柳原睦夫作)和則JO

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る