テキスト2004
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先日京都にも雪が積もった。な中地ぎ京ょうの私の家も久しぶりの雪である。丁度健一郎の泊まった翌朝だったが、庭の雪をかき集めて雪達磨を作っている。でも庭の雪では小さなのしか作れない。可哀そうになってホ「おじいちゃまに上賀茂神社に連れて行ってもらったら・・・・、あそこなら、きっと沢山雪が残っていると思うけど」ヶ「おじいちゃま呼びに行ってくる!」書斎からおじいちゃまを引っぱり出してくる。おじいちゃまも行ってみたかったようである。昼一御飯を早い自にすませる。ホ「二人とも風邪ひかないようにね!おじいちゃまもジャンパー着てハンティングかぶるのよ」行ったのはいいけど夕方薄暗くなるまで帰ってこない。そして帰ってくるなり、ヶ「ホッホチャン!、雪達磨作った!」ホ「ちょっと待って、今洗濯物を取り入れないといけないから」ケ「そんなら手伝おうか」と物干台の下でウロウロしている。早く今日の話をしたいらしい。片付けが終わるのを待ちかねて話しはじめる。ヶ「大きな雪達磨作ったんやで」ホ「ヘェl、どんな大きさ?」申主だるま\者名〈〈・一内己名目凶かみがもyzu一\(第三種郵便物認可1985年日月お日)桑原専問底流いけばなテキスト掛号2004年2月lH発行(毎月l回1日発行)桑原導度流家元発行雪は綿菓子で定価五OO円健一郎は自分の肩ぐらいの大ききだったと身振りでヶ「おじいちゃま、写真とつといてくれはった。ほんまに大きい大きいの!」ホ「おじいちゃま、ほんと?、よかったわね」ケ「それからな、よその子とお父さんが雪合戦一緒にしてくれはった」おじいちゃまはその問、立って見ててくれたわけである。ヶ「それからな、帰りにな、賀茂川のふち歩いて帰ってきたんやで」ホ「エッ、家まで歩いたの?」ヶ「そんなこと。中途でものすごい雪が降ってきたんや。前も見えへんねん。そやから大分待って、タクシーで帰ってきたというわけ」ホ「ほんと、よかったね。ほかにどんなことがあゆきっゃなたぎの」ケ「川のふちで雪柳見た。葉が真赤で小さい花がちょっとだけ咲いてた。雪柳知ってるもん」ホ「ほかに?」ヶ「ユリカモメに餌ゃった」ホ「ヘェl、餌どうしたの?」ケ「よそのおじさんがくれはった顔の前まで飛んでくるんや」さざんかその晩も雪が降ったらわ七庭がしの山茶花が締麗という話から綿菓子でケンチャンの頁ができた。『Hω302DKEhOB(素子作)。

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