テキスト2004
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ひbだあIろ南の島から〈表紙に使ったゴムの葉は、沖縄のホテルの庭のを商議してきたものである。昨年の暮れは、新しくできたチェリーキッチンへの引越、その他にも仕事が多かったので、久しぶりにお正月を外で迎えることになった。二十五年ぶりのホテルは森首相時代にサミットが聞かれた所なので、設備は至れり尽くせりである。仙渓はテラスでCDを聴きながら本を読むこと。素子は孫達と終日一緒にいられることを楽しみに。和則、棲子夫婦、順詞、はな夫婦もそれぞれしたいことを出発前に大体きめていたようである。夕食だけは毎晩揃って食べたが、それ以外は何一つ用事のない全くのフリlタイムである。こんなことは、はじめてのことである。体の隅々までくつろいだ一週間だったが、そこで新年を迎えるというにはあまりにも京都と違う。元日の気温は二十三度。あたりの樹木や草花の様相も共通点が少ない。ホテルの中で出会う人々はTシャツ・半ズボン。空は文字通り碧空、澄みきった海は暖かそうで泳ぎたくなる。横に全く新年のあらたまった気分になれないのである。ホテルの敷地は広い。そこには熱表紙の花V」とである。ばんぺいゅう帯系の植物が植物園のように揃っている。大概いけたことのある種類だが熱帯圏だなと実感できる。素子はその巾では小さくて包みやすいゴムの葉を集めている。大木で大葉や小葉、半枯れの葉、落ち葉を拾ってきた。そして仰ってきていけてくれたのが表紙のいけばなである。Fる真赤な花器に色々なゴムの葉。そこに大輪の’円いアマリリス。暖かみと清涼感のあふれた盛花で。日当たりのいいホテルのテラスで海を花。眺材(めているようないけばなであ白アマリリスゴムの華木花器赤色紬花器毎年暮れになると、熊本から晩白柚を頂いている。大きくて、すべすべしていて艶やかな晩白柚はどうしても床の間に飾りたくなる。その上写真にもとっておきたい。今年は球根付きのヒ7ンンスを添えて、昨秋仙渓が比叡山での野外研修五百で作ってくれた槍の皮の敷物の上に置いてみた。そして干支の猿をて一月を飾っておいた。晩向柚ヒアシンス檎皮網代晩白柚mmい素子作)(素子作)敷花物材2

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