テキスト2004
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木肌が黒い柳のような枝が売られていた。名前を聞くと「サリックス」というらしい。調べてみると、柳属のことを学名ではサリックス属という。要するにこの黒い枝は「柳」の一種である。花材には様々な色がある。普通は花の色や葉の色だけを考えてしまうが、渓作木の樹皮の色にも目をむけたい。青黒いどっしりとした花器の底に剣山を入れて支柱を立て、黒い柳(輸入花材)を束ねて支柱に固定しておく。そこにテロペア(別名ワラタ)とプロテアの枯れ花を加え、後ろにアンスリウム・フ!ケリlの枯葉をのぞかせた。テロペアはプロテアと同じヤマモガシ科だが、オーストラリア南東部に分布するテロペア属の低木または小高木。原産地ではワラタ(赤い花の木)と呼ばれる。アンスリウムの枯葉は以前のテキストでいけたあと乾燥させておいた。形に特徴のある観葉植物は枯れた色や形が意外と役に立つ。ホッホチャンとケンチャン。お陰様でご好評により増刷いたしましたので、ご希望の方には一冊三千円でお分けいたします。絵には童画がある。文学には童話、音楽には童謡。いけばなにも子供が何かを想像し、心をふくらませるようなものが、あってほしい。この度、「桑原専慶流いけばなテキスト」に連載した素子(ホッホチャン)と健一郎(ケンチャン)の工作花を一冊の絵本にいたしました。花にこめた素子のメッセージを、多くの方に感じていただければ幸いです。皆様の地域の図書館などへ謹呈させていただきたく、お取り次ぎご協力をお願いします。桑原素子花桑原仙驚文|序文より|桑原仙薪サリックス仙L一一一ー一一一一一一一一一ーー一一一ー一一一ー一一一一一ー一一一」11 「一一ー一一一一一ー一一一ー一一一一一一一一一一一一一一一ー一一一司

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