テキスト2004
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こうりゃなぎはんち〈行李柳花型草型副流し花器胡麻竹三つ窓竹筒竹筒は表皮の色によって、切りたての青竹、加熱処理(焼き)された円竹。藁屋根の構成材として長年煙に屈服されて赤黒くなった煤竹。表皮についた菌によって黒い胡麻粒のような黒点のできた胡麻竹。胡麻竹とは異なった菌によって斑紋のできた斑竹等がある。作例の三つ祭給は二十年以上前に胡麻竹で私の好みに合わせて作らせたものである。写真では目立たないと思うが、正面が割れたので三、汁ほどの胡麻竹の細割りで継がせた私の愛用の竹筒である。高さは二十五rほどなので、あまり大きい生花はいけられない。出はじめた葉付の行李柳を小枝そのまま残していけている。櫛でといたように韓族…といける稽百も必要だが、この竹筒にいける行李柳は、晩秋の自然風がいいだろう。仙粛作7 fl/

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