テキスト2004
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とくさほととぎす木賊小菊杜鵠花型株分け挿花材、王株木賊小菊子株杜鵠草庭に植えられている木賊と、いけばなに使われている水木賊は少し出生が違っている。庭の木賊は常緑性で川岸に近い林の下に陸生し、側枝は出ない。水木賊の方は池や沼に群生し、木賊よりも高く一・五なほどにもなり、茎の太さも一・五γほどになる。生花に使うのも水木賊であることが多いのだが、見慣れた木賊の姿を形どるため、節から出ている細い側枝をとっていける。又、木賊より太く背も高いので、単純な花型の生花には水木賊の方がいけ上がりの姿がいい。作例では陸性の木賊として扱っているので、留には小菊をそえた。作例では、一束のうちから曲がったものを真と副に用い、あとは節の部分で形をつけている。子株の社鴎草は副流しの形をとり、留は葉一枚と、その節から出た花二輪で作っている。ldl聞 仙菊作草6

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