テキスト2004
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かきLぷ豆柿花材豆柿糸菊藤袴〈2頁の花〉棲子作パイナップルの葉八Fで小さく可愛らしいが時折、柿の仲間としては最小の実をつける豆柿は、未熟な青い実からは柿渋がとられる。柿渋は家具や紙の防水剤、漁網の防腐剤などに使われてきたが、最近では柿渋の需要が減っているためか、この豆柿も見かける事が珍しくなってしまった。祖父から稽古を受けていた頃は、秋になると必ずいけていた枝ものだったのだが。花器灰青色紬花瓶(清水卯一作)パイナップル科の植物は食用だけでなく、観葉植物として、鉢や切り花で見かけることも多い。ミニパイナップルと呼ばれるアナナス・ナヌスは果実の大きさが七j花屋さんで見かける。作例に使った斑入りパイナップルの葉は固くて光沢があり、何枚にも重なりあっているので、前に倒していけると花のようにも見える。その形に負けないように大輪の蓄積と取り合わせた。日持ちの良い葉は、組み合わせる花を変えることによって、長い間観賞することができた。〈表紙の花V棲子作2

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