テキスト2004
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みのもろ−−Lもろこししろ円んどうり実をとりよせて仙龍臆薮蘭作例に用いた稲科の植物の名は、花屋の表示では「チョコレート・ソルグム」となっていた。ソルグムとは稲科号泰属全体の名称なので、この褐色の穂をつけた植物も萄黍の一種なのだろう。だが他の事黍とくらべて穂が貧弱なので野生種なのかもしれない。能にいける予定の、おみなえしと白龍謄の取り合わせに、何か秋の穂付きの植物を探していたのだが、褐色に色付いた号泰あでわは大き三重たすぎるし、え狗のこ子ろぐ草きや粟では配色としてひき立たない。そこで目についたのが、このチョコレート・ソルグムである。これなら、おみなえしの黄色がひき立つ上に、竹能とよく合いそうである。チョコレート・ソルグムは輸入品だそうだが、その来歴はよくわからない。ドライフラワーとして入荷しているので葉も切りやとぶららんれている。そこで白斑入りの薮蘭の葉をそえて稲科の植物らしそ、つな感じを与、えてみた。薮蘭は東アジアに分布する百合科の植物で、初秋にピンクの穂状の花が咲き、庭の下草に植えられている。花材チョコレート・ソルグムおみなえし花器染竹竹能粛作9

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