テキスト2004
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いぷlMアメリカ山やま牛ごぼう努仙新作テキスト作りを十三世専渓から私と素子がひき継いで、二十五年になる。当初は大変な重荷だったが、いつの間にか毎月の楽しみにもなっていった。十三世専渓の最大の逃産は勿論桑原専慶流のいけばなだが、そのいけばながど、ついうものなのかを考、える手がかりを与えてくれたのがテキスト作りだったのである。十三世はテキストの円分の花を見ながら、時々渋い顔をしていたが、私達はそれ以上に反省点が多い。だがお互いの花を正直に批判し合ってきた。それが向上の糧となり、花のことを深く考えることにもつながってきた。それにいけた花の解説を書くこともテキスト作りの大切な仕事である二輪の花にも正確な解説が必要なので参老〆資料も随分貯まった。例えば作例のアメリカ山牛努についても、何科の何属の植物であるか、そしてアメリカのどこでどのように生育しているかを書いてきた。九月号では淡いグリーンのカラ!とアメリカ山牛芽の茎の赤の対比を見せたいとり合わせである。今後も色んな知識を集めて続けて行く。花材アメリカ山牛芽カラーモンステラ花器係焼深水盤11

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