テキスト2003
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おおよそ‘んνでヴテキストの花は御存じのように私と素子と和則の三人でいけている。三人それぞれの思いを託しながら花を選び、花型を考える。私の場合、表紙のように色と形の構成を主にした盛花や投入か、生花ということになる。素子は色彩を主題にして季節と柔らかな雰囲気を醸し出す二頁のような花をいけている。この頁の感じの小品の投入は私には少ないようである。花と花器を選んだとき、いけ上がりの姿の大九を想定しはするが、いけはじめると、いつの間にか無心になって、一花づつの姿まかせになって行く。花が裏向きにならないよう、深く挿したり浅く挿したりしながら傾き具合も調節しながら、一本挿したら二本目は一本目の花が動いて形を崩さないよ、つ注意しながら、花が出たい方向に挿しそえる。三本目、四本目と花が物理的に安定しそうで、形もよい位置を探す。葉一枚で重心が変わって形の変わってしまう、こんな小品花は、花を花型に従わせるというより、花に形を決められるという感じである。無理をしないで注意深くいけたい。花材クレマチス二色忍冬花器手付溜塗竹筒ハUi 私の小品花仙渓

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