テキスト2003
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どうどんつつじさい申うきとうしようしんしゅ−qせんせきとうそうで4SしゅうほうしんえんZらんどくあきりょうさいし新緑の投入〈9頁の花〉和則どっしりと安定感のある器に、満天星の大きな横枝を止め、大輪の均薬を三種挿し加えた。満天星を前面に出すことで新緑の清々しい緑色を心象的に見せている。花材満天星花器均薬三種彩泥花器(宮下善爾作)夏読んできた本仙渓私に読書といえそうな本に巡り逢ったのは、小学校l年生の夏休みに読んだ「西遊記」である。春陽堂少年文庫の一冊で宇野浩二の訳本だった。文章は今のような童話風なものではなく、「東勝神州の海の彼方の倣来国の海中に花果山という名山があり、その頂きに一つの仙石が立っていた。高さは三丈六尺五寸・・::」と漢文か中国の講釈師の語り口だった。漢字にはルピが振つであったので終わりまで一気に読めてしまった。何となくわかったらしいのである。読むことの面白さを知ってから随分色々な本を読み漁ったが「西遊記」に魅せられたお陰で、その後中仙学語時たん(代掛謹まけはで物、中語国)をの読民み話耽やっ伝て説、、中神学生としては大きい本箱一杯にそんな本が並んでいた。中学校になると漢文の授業が週二、三時間あったが漢文を習、えば原文が読めるよ、つになると思って、かなり熱心に講義を聞いていた。本棚には初めて読んだよりもっと立派なハlドカヴァlが並んだ。「す水い瀞こ伝でん」へ「い平よ妖うで伝ん」れ「っ列せん仙で伝ん」「麿宋伝奇集」「封神演義」「柳斎志異」、その他かなりの本が集まっていた。勿論そんな本ばかりでなく他の分野の本もあったが、その頃から私の濫読が始まる。かなたごうらいこ〈かかざん「西遊記」以下次号み9

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