テキスト2003
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そうるいJhdbv 戸、、.nvそよりょうせいるいはち・うるいそよかぜ微風|香、色、形〈表紙の花〉茶色味がかったアンスリュlム、柔らかいオレンジ色の菩級、そして黄色っぽい横斑の入った糸芭蕉。この三色のとり合わせはやや渋い配色だが、花型は大きく力強い。この花を陶花器にいけると六月の蒸し暑きを感じる部屋には飾れない。そこで花器は、この盛花の大きさと量を受けとめられる大型のカットグラスを選んだ。糸芭蕉は長さ六十yを一枚使っているが、この糸芭蕉が花型の骨組みとなるので糸芭蕉から挿しはじめる。それぞれの葉の主脈の角度を変えて左側に三枚。右側で後ろに倒した一枚は、アンスリュiムと蓄蔽を挿してから角度をよく見ながら布単刀へ傾ける。乙女百合からスウィlト・メモリーへ私達の大切な命、それは三十五億年、或いは四十億年の昔に、その頃の地球の自然条件で原始生命体が作り出された。以来生存条件を崩壊されるよ、つな変鞍τくぐり抜けてきたのが現在の生命体なのである。原始生命体は細胞を作るよ、つになり、更に藻類となり、やがて植物の原形となる。藻類は地上にもその生存圏をひろげる。その頃の地球は全く静かで、音はよこふいとばしようrを三枚、=一十〈2頁の花V木の葉を戦がせる風、近くに川があれば瀬せお音と、海岸では波の響きぐらいのものだった。それから数億年おくれて魚類が陸に這い上がって両棲類や艇虫類の元祖になる。虫も陸地に棲むようになるが、植物だけの時代より少しは音のする世界になる。すべて億単位の年月がかかってきた。古生物字者や地息子者の詐いていることを読むと一億年が一万年のようにうけとりかねないが、私には数字としては理解できるが実感は伴わ作例に使った百合は、ヨーロッパで乙女百合をもとにして作り出されたスウィlト・メモリーという品種だが、自然の中で乙女百合がこんな姿に変わるのに何万年かかるのだろう。だが美しい百合である。絶滅しそうな乙女百合を山から切ってくるよりスウィlト・メモリーを美しくいけるようにする方が自然を大切にしたことになるのかもしれない。そう思いながら山角4楽をとり合わせ、庭の板い七屋や楓かえをでな一で枝し。こ彩りに撫子をそ、える。多量の花を挿しているが、前後の間隔をとっていける。花材スウィlト・メモリー山埼薬・撫子板屋楓花器乳白色紬水盤2

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