テキスト2003
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の3本は現存していない。わら1992年に、新しく移動式の温万5千ものごさヴ心。以上、椿移され、。ヒルニッツに送られたl本のみが唯一現在も残っており、あと当初この椿は、冬の聞は藁や産で保護されていたが、後にストーブのついた組み立て式の板屋へと変わり、寒い冬を何年も越してきた。今から百年前に板屋が火事になった時も、奇跡的に命を吹き返した。室がこの椿のためだけに設けられ、高さ日・2mの温室内では、コンピューターにより温度や湿度、日射量および空気循環が調節できるよ、つになった。毎年同月中旬から5月半ばまでの問、椿は県氏416度程度に保たれた温室内で冬を越している。暖かくなると、重さMtの温室はレlルで別の場所に移動され、再び温室に入る初秋まで椿は周りの景色にとけこみ公園を訪れる人々の目を楽しませてくれる。この。ヒルニッツの椿は現在樹高8・6m、樹冠は直径約Hmにも及び、2月かの問、約3赤い花が見事に咲き誇の説明書きから引用しら4月までたが、円本から海を渡って行った椿がこれほどまでに大切にされて、毎年美しい花を咲かせていることに心を打たれた。どんな思いで接してきたのだろう。おそらくドレスデンの人々にとってこの椿を守り抜いたことが、代々受け継がれてきた大きな誇りなのだと思う。ヒヤシンスの切り花は花茎が柔らかいため扱いにくいが、花茎に割り箸を添えて緑のフローラルヒヤシンス和則テープで巻いて挿している。球根のまま根洗いしたものも足元に加えた。甘い香りが部屋を満たしてくれる。温室がレールの上を移動することで、椿は寒い冬を越せるようになっている。ピルニッツ離宮の椿花材/ヒヤシンス2色、ミモザ(フサアカシア)、菜種花器/円形水盤11

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