テキスト2003
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、鼻しろよもぎ手匂し花1弁0の柔毛は名前通りカシミアのフランネルフラワー花材フランネルフラワーは薄雪草やエーデルワイスによく似ているが、葉の形が少し違っているようである。多分菊科薄雪草属の花だろうと思うが、フランネルフラワーという一般名からでは正確な所属はひき出せフランネルのような手触りで初めていける花である。京都には珍しければ売れるか売れないかは考えずに仕入れ、店に置いておくのが楽しみらしい花屋の店王が二、三人いる。私には有り難い町である。普通薄雪草属の花は、しっかりした茎の上に一輪だけしか咲かないが、このフランネルフラワーは細くて頼りない茎に五、六輪の花や菅をつけている。フラフラしているので、しっかりした形がとりにくい。いけ上げた写真を見ると二十輪以上も入っているが、この花が群生している姿は多分こんな状態だろう。とり合わせには赤や黄に紫の花を使ってもおかしくはないが、白蓬のような、やや緑色がかったコチアを選んだ。花器も黒地に白い刻文のあるものを選んでモノトーンにいけ上ずた。フラン、ネルフラワーコチア黒地点刻文花瓶イe.器11

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