テキスト2003
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L0・9ぜいたく晩柚は締麗Fu,ヘペ花器毎冬熊本の方が晩白事乞送って下さっている。お正月には奥座敷の床の間に飾り、そのあといけばなとして写真をとるので食べるのは十円過ぎになる味はグレープフルーツよりあっさりしていて孫達の好物である。箱に入っていた生産者の説明文には、最大三知ほどに育っそうである作例のは直径二十F、重さは二・五問。締めきった冬の奥の座敷に飾っておくと、その香りに満たされる。そして大きいのに果皮は滑らかで艶々しているので美しく、豊かな気分になる果物である。晩白柚はベトナムから渡来した柑橘類だそうだが、日本の賛沢ともいえそうな栽培管理によってここまで美事な果物になったのだと思う。今同は晩円柚の故郷のベトナムの感じに近付けようと、木の根の塊とストレリチアをとり合わせた。熱帯の多雨林の中で実る晩白柚はこんな様了なのだろうか。いける順序としては、長方形の水盤を縦に使い、前方に木の根をかためて固定して晩円柚を一個乗せ、その後ろにストレリチアを立てている。花材晩白柚ストレリチア木の根長ト刈形木盤。3

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