テキスト2003
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しんeぐしんYょう町手つFr・−Hんつつ1ぴわ鶏頭の立花和則桑原専慶流の流祖、富春軒仙渓が著した「立花時すぐ勢しん粧」(一六八八)の中に、鶏頭を直真に立てた立花がある。立花の花型には真(直真)、行(除しRんOそ、う草す(な砂も町の物)があり、そのそれぞれに真、行、草の花型があるが、鶏頭を直真に立てた立花は「真の草」という花型になる。「真のRとは若松の直真。「真の行」は傘松の直真。「真の草」は松以外の花材を直真に用いた立花ということになる。「立花時勢粧」の花材別の解説の項には鶏頭に関して次のように舎かれている。「鶏頭自然と横へ生えたるあらば請副にも刑うべし。心、正心に限らず三本立てる時は二本は同色一本は色変わりても苦しからず。三本ともに色を変、える事を嫌う。鶏頭は花重きものなり。心に用いる時は低く立つべし。正心に用いるは扇面を取り混ぜ遣うべし。花の丸きばかりは働きなし。梅擬、水木などに立ち合うる時は白色黄色を用うべし。」白色の鶏頭とは色が薄いものと思われるが、赤い実と取りあわせるなら赤い鶏頭は使わず互いの色が引き立ち合うようにということが書かれている。この十月に二条城四百年祭記念いけばな展に鶏頭を真(心)にした立花を立てた。中心に高く立てた濃赤色の鶏頭は花の幅が三十宇もあり、少し斜めに使っている。その途中から小枝が分かれ出ていて貞後ろに残した。さらにその後ろに濃赤色の鶏頭を一本と前に樫色の鶏頭を一本加えている。他に野茨、松、段竹、向菊、黄小菊、柘植、満天星、枇杷の葉が入っているが、赤色の濃淡に少しの黄色と白、そして緑という静かな色調となった。「立花時勢粧」には奥深い教えが一杯詰まっている。今後この「テキスト」でできるだけ紹介していきたいと思、っ。花器銅立花瓶控校逗19 同1L 之内淳之~~t |畝lt11i tn

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