テキスト2003
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アナベルあじさいいい名前の紫陽花である。アナベルはアメリカ東部原産の紫陽花科、紫陽花属の落葉低木である。植物の分類は、分類学の進歩に従って時々変わる。紫陽花は雪の下科に属していたが、一九八0年代に雪の下科から独立して紫陽花科とされるようになり、最近の植物辞典では空木類と一緒に紫陽花科の項に記載されている。アナベルは二本を高く挿し、右後ろに低く一本。アナベルの柔らかい色に対して朱色のピンクッション一一一本をしっかり立てる。足もとは緑の葉でまとめてもいいのだが、枯紫陽花をベージュ色に脱色したものを見つけたのでっかつてみた。この色だとピンクッションの朱色ともおだやかな配色になる。そして緑としてはガラス器を使った。ピンクッションも今では見慣れた花になったが、改めて説明すると、原産地はアフリカ南東部。山君告はレウコスペルマム。原産地での自然開花は七1十二月。最低気温が一O度以上の世界各地で栽培されている。ピンクッションはとり合わせの難しい花だが、様々な表情の現れる楽しい花でもある。花材アナベル枯紫陽花(脱色)ピンクッション花器緑色ガラス花瓶3

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