テキスト2003
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なげいれ①立体真主型uYま投入基本花型盛花が背の低い水盤、鉢、コンポート等の花器のヒに盛るのに対して、投入は背の向い花瓶のnに挿し入れて、花器の口にもたせかけながら前方へ山すようにいける。剣山に留めていく盛花が技巧的であるのにたいして、投入は花瓶に留める技術は必要だが、花材の素朴な、自然風な味わいを大切にする。投入には、立体型二つ、斜体型五つ、垂体型三つがある。で雌花で説明してきたよ、つに、花材の山生が上に伸び上がる形のものは、立体型にいけるのが自然ないけ方となる。立体型の中でも、花瓶の後方を高くする立体真、王型は、古風な印象を与える花型で、改まった席の花に向いている。例えば、新年に若松、菊、千両といったとりあわせで、床の間に投入にする場合に、背筋の伸びた、きりりとした感じにいけたければ、立体真、王型にするといい。作例では栗の立ち枝を真に使い、白花の竜胆と赤い小菊(花弁の内側が白くて可愛い)をとりあわせて、季節感あふれる投入にした。但し栗の枝によっては斜体型がいい場合も多いので、枝の姿に合う花型を選んでいけるようにする。前4

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