テキスト2003
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こ行うり李ゃな柳ぎ小菊兵庸宙開の豊岡市近辺では未だに柳行李を作るための行李柳が栽培されている。(皮を剥いで編む)行李は行吏と同義で使者という意味で、転じて旅の道具を入れる竹や柳を編んで作ったバスケットのことをそうよぶようになった。大きいものは現在のスーツケース、小さいものは弁当箱にもされ、海軍にいた頃外出するとき、その中に肉ジャガが入っていた。そんな思い出がある行李柳はか細く秋風に揺れている。やはり葉付のまま、か細くいけたい花材である。整然とし過ぎず、といって生花の型を逸脱しないようにいけてみた。株分けとしてのとり合わせは行李柳が植えられている田舎の庭の隅に育ったような小菊がいい。行李柳十五本のかわいい生花である。蕊荷横出産給水盤費一株往,、平楳・行杢柳子株・小菊良真ゃな57 管トヘ

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