テキスト2002
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むくげさんさらいきるとりいほらおみなえしおかとらのお夏の花二作、2す夏のいけばなは日もちが悪い。夜中とか、昼間の外出中といった、部屋を閉めきっている問に阜》\に痛んでしまう。それなら花を永くもたそるよりも、なるべく新鮮な花にいけ替えるようにしたい。花器に新しい水を入れ、花をいけ替えする気持は、すがすがしいものである。少量の花と小ぶりの花器で度々とり替えるとい、主旬、ぇ方がいい。夏の花のポイントとして、緑の葉を多く入れ、花は少量にして葉の緑色をいかに新鮮な感じに見せるかを工夫する。緑の多いいけばなは、見る人にほっとした安らぎを与える。叩頁の花は庭から切った山帰来と木樺に、女郎花を買ってきて入れた投入で、山帰来の枝はω勺ほどのものが前と左と後に3本入っている。自然に固まれた暮らしを大切にし、庭の山帰来にはまだ実ができていなかったが、丸いつやつやした葉がういういしい美しさを感じさせる。百合科シオデ属の落葉低木で葉のつけ根から二本の巻きひげを出して他の和則植物などにからまって伸びる。本来の盆削は猿壇次という。茎には刺がまばらについている。私の家の庭には二種の木穫があり、夏の問、一輪差しゃ水溜めの浮かし花に、次々に咲くこの木樺をよく利用している。山帰来に木樺だけでもいいが、女郎花の黄色を少し入れると、静かな印象の花に華やぎが加えられる。木樺は一日花なので、毎日小枝を切り、挿しかえて楽しんだが、大変ありがたいことである。日頁の花は花屋で買っていけた盛花で、明るい緑の葉をつけた岡虎尾に姫百合をとりあわせた。日頃は他の花や枝物の副材としていけることの多い軽い感じの草花を主役にするとい、主守え方でいけている。岡虎尾はあまり前に倒さず上へ立てて、姫百合を短かく足もとに前へ出し、岡虎尾の白い花と明るい緑が目立つように工夫している。岡虎尾は桜草科の多年草で、丘陵の日当たりのよい場所に生える。上の作例は二作ともハインリヒ・ラデロフ氏が作った花器にいけている。ドイツ人で画家のラデロフ氏は「人は土に足を着けて生きていくべきだと思っているし、自然を肌で受け止めていないといい仕事だってできない。」という彼の生き方が器にもあらわれていて温も内手』感じる。264・ヮ)女主,~I 花花〈花花八器材11器材10頁頁陶岡まの陶木?の鉢虎i花花樺ふ花(尾立v瓶二〉ラー(種デ姫ラロ百フ合作)作デ山iロ帰きフ来ご10

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