テキスト2002
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せいかおとぎりそうきんしばいびよぼうずお−rF町ヒペリカムダリア花型株分け花器赤絵日粕陶水盤家庭で楽しむ生花としてヒペリカムとダリアを小ぶりの水盤に株分けにした。夏場、家にいける花は小型にして、しょっちゅう水を入れ換えするに限る。見た目にもさっばりした感じのいけばなにしたい。ダリアの花色は鮮やかな赤で、ヒペリカムのつるつとしたかわいらしい赤色の実と調子が合っている。花器の絵つけの赤い線も加わって、全体で緑と赤と白できわやかな色調をつくっている。余計な色を加えずに、花材の持つ色を印象的に見せる例として、参妥にしていただきたい。ダリアは初夏と初秋に開花する。メキシコ原産の菊科の多年輩・で、園芸品種の花の色、形は多様でたいへん美しいものがあるが、切り花にされるのは品種が限られるので、花の季節には是非、植物園などで花を楽しみたい。切り花では水揚げがあまりよくないので、短かめに使う。ヒペリカムは弟切草属に与えられた堂名で、仲間には黄色い花を咲かせる金糸梅や未央柳(美容柳)などが花材として知られるほか、多くの種類が世界に分布している。この小坊主弟切の赤い実もヒペリカムの名前で夏頃売られる。作例の真、副、留は一本の枝の分かれ枝をそのまま使い、胴と控に小枝を加えた。iz和則d7

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