テキスト2002
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七竃菊花型草型副流し花器横長鉄線文水盤先月号では新緑の七竃を使ったが八月になると樹影が薄暗くなるほど濃緑色の葉が生い茂る。そして群がって咲いていた小さい花が散って実になりはじめる。真夏、のびのびした枝に茂った葉はいけばなには多すぎて重い。この作例でも半分ぐらい葉を落として、其の枝の半ばあたりでは枝の線を見せている。そして、副流しなので副の沈みをそえている。胴も葉付きを少なく、真の枝と副の枝の分かれ目から正面にのび出させている。この枝も葉が多いと豊百しいのでかなり切りとった。留側の菊三本は軽く携めて総囲、留、控の三枝を挿しているが、副流しの花型なので、あまり右へは長くとらない。花器は夏向きに染付けを使っている。真量生問6

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