テキスト2002
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みやまなんてんさゆり笹百合〈今年は5月の末に笹百合が多く出てきた。笹百合は、その葉が笹の葉に似ているところからこの名があり、また早百合ともいわれるのは、山百合の中で一番日す\咲く、とい、主恩味だろう。少し汗ばむ初夏に入ったな、と思う頃、山木の新鮮な緑とともに、笹百合の花を見るようになる。笹百合は清純にして風雅、優しく可憐な情緒をいけるのが基本だが、山中に競うように咲きつづけてほしいという願いを込めた投入にしてみた。花材深山南天笹百合桔梗花器市松文陶花瓶9頁の花V和則9

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