テキスト2002
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おうむがいけしつぶ(第三種郵便物認可オウム貝・デンデン虫・ワニ丁度鶏おう鵡むが員けにこの花をいけ終ったときに健一郎がやってきた。ケ「ワlッ、大きなデンデン虫やなあ・・::」寝ころがって頬杖をついて見入っている。ヶ「ホッホチャンがとってきたん1985年目H丹羽H)桑原専慶流いけばなテキスト揃号か?」ホ「そうや」ケ「へぇlッ、こんなん僕ょうつかまえんわ。こわいもん。」ホ「弱虫ッ。そんなこと云うてたら駄目」ケ「このチッチャイデンデン虫のお父さんか?」2002年6月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行ホ「そう、強そうでしょ。でもこの小さなデンデン虫はワニさんより弱いかな?」ケ「そんなことあらへん。僕かて強いもん」いつの間にか小さなデンデン虫になったつもりでいる。そして立ち上がってこの頃習い始めた空手の型を披露してくれる。どうやらホッホチャンのいけたこの花の意味は自然に伝わっているようである。ホで「こはなれはくねて、鵬おう本鵡む当貝がいとはいデうンのデン。虫この貝殻の中に烏賊みたいな足の沢山あるのが住んでいるの。そ定価五OO円してね、健ちゃんのお母さんが小学校の頃、ニュlカレドニア島の水族館で一緒に見た脱却鵡貝なの。地球儀のこの辺の海の中にいるの」健一郎は小さい地球儀の器粟粒ほどのニュlカレドニアを見つめている。何考えてるのかな。

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