テキスト2002
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占んせんかミ4・イラン赤紫を主にしてアフリカンデージーの赤紫色、それより少し濁った同系色の新西蘭。配色が気に入っていけた盛花である。菊科・オステオスペルマム属のアフリカンデージーは、同じ菊科のディモルフォセカ(アフリカ金蓋花)と見分けがつかないほどよく似ているが開化期はデイモルフォセカより少しおくれ、春から夏にかけて咲く。切花としては扱われていないようだが晩春から鉢植が花屋に出る。作例にも高さ二十代ンほどの鉢植のアフリカンデージーを使ったが、此頃の鉢物の草花は黒く薄いプラスティックの鉢が使われているので少し縁の高いコンポートならそのまま使うことができる。花によっては根洗い(土を落とし更に余分な土を洗い流す)にして挿すよりも保ちがいい場合がある。そして新西蘭のように、あまり深い水に挿さなくてもよい花材をとり合わせれば、充分に水を含ませたオアシスの上にアフリカンデージーの鉢を置き、その横に新西蘭を立てるだけで形をととのえることができる。新西蘭は赤紫色一種では色の締まりがないので、緑に白い縞のをとり合わせた。花材アフリカンデージー新西蘭花器紺色粕耳付コンポート11

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