テキスト2002
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そよ風の中に〈2頁の花V色あわせ会議の花中亦↓朱・オレンジ↓黄というのは好きな配色の一つで、その明かるさと華やかさがいい。この作例では花型の構成の中に緑の葉はとりこまず、カットグラスの中にミリオクラダスを沈めて剣山隠にしているだけである。ガーベラとエピデンドラムの二種挿しだが花の色は明かるい赤から柔かい黄色へ変化するわかりやすい色調で構成されている。誰でも知っている赤・背・貰という色の三原色の、?ち、赤と黄を両端において、赤に黄を少しまぜ合わすと朱色になり、黄の量が多くなるとオレンジ色になる。又赤に青を加えると紫になり、黄に青を加えると緑になる。要約するとこの花の配色は青みの入らない赤から黄への移h赤久わりだけで構成されたまとめやすい色調なのである。この盛花では背の高いエピデンドラムを後寄りに高く立ち上がらせて下部はガーベラの花を正面に向けてかたまらせているが、いける本数の多い場合にまとめやすい花型である。花材ガーベラエピデンドラムこの花器は「花ふたり旅』で、ニューヨークで買った。ガラスの色はくすんで紫色がかったセピア色だが以みがあって重い。花器カットグラス花器V2

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