テキスト2002
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すぐなぴしおんはま申う三枚の葉で花器背緑糊コンポート日本のいけばなの特質として葉の使い方に優れていることをその一っとすることができる。この作例では三枚のカラテアの葉を使っているが、正面に向けた葉、その後で葉表を十匁笠削に向けて立てた葉。そして最も長い葉を左斜後に向かって焼かせている。このような葉の使い分けは葉蘭や紫苑の業組で習い覚えたことを無意識に利用したまでのことである。植物の葉を手にとって暫く眺めていると様々な立て方、並べ方があることに気がつく。別にきつく折り曲げたり、切って形を変えなくてもいい。その形のままで色々な動きを見つけたい。使った葉はカラテアの一種でカラテア・ピノティという。これより少し淡い緑色のがカラテア・セプリナである。葉の幅は十j二十代ンO長さは三十j六十弓で葉柄もしっかりしているのでいけやすい。花はアマリリスの一種だが何というアマリリスなのかはわからない。形は浜木綿に似ている。この作例のアマリリスに限らず、花屋には時々はじめて見るような花が飾られている。いつ又この花に出合えるかと思うとつい手が出る。花材アマリリスカラテア・ピノテイ5

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