テキスト2002
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す拾しゅりオクロレウカの葉そろそろオクロレウカの花も咲く頃になったが、花よりも葉の方が多用されている花材である。オクロレウカについては以前にも解説したが、原産地は小アジア(トルコ)で、イリス・オクロレウヵ・ギガンテアが学名で、帯黄色の大きいアイリスという音様である。アイリスの仲間(花菖蒲、杜若、ダッチアイリス等)では最も長大で葉の形もよく、厚みがあって水揚げがよい上に日保ちがして、ほとんど一年中手に入る花材である。長さは一灯、幅は一、五j二、五可ほどになり、花菖蒲の葉のような中肋脈がない。丁度匙右の葉を長くしたような形だが厚みがあるので形崩れしない。作例ではやや幅のせまい葉を六十句ぐらいに切って使っている。この盛花の場合、エピデンドラムと透百合の後にオクロレウカの葉を立てているが、その十枚はかなり前後の些ノ付をとって立ち上がらせて、その高さで花型をすっきりした立体に見せている。エピデンドラムも最近大輪化してきたので少ない本数で力強くいけ上げられるようになった。花材エピデンドラム透百合オクロレウカの葉花器青色利手什横長水盤ひも3

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