テキスト2002
50/144

あやめアイリス花型副流し花器灰白色粕花鉢アイリスはイリスとい、ユ子名の英語読みで、イリスは畠蒲科全体を示している。だが普通、アイリスとよぶ場合は作例に使ったダッチ・アイリスで、これはオランダで作られた交配品種をそうよんでいる。イリス属の多くの葉は剣状の両面葉だが、ダッチ・アイリスの葉の断面はV字形で下部の長葉は大きく湾曲している。この作例ではそのよく反った長い葉を用いて副流しの花型を作っている。真、副、留と枝どりしている問に余ってくる葉を注意深く残し、頭の中で描いている花型に近付くような葉を作る。花は真、副、留の三本ぐらいが限度で低い留は奮を使う。この花型から留の奮をとって真と別だけに花を使い、留は葉だけで作ってもよい。11

元のページ  ../index.html#50

このブックを見る