テキスト2002
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副流しにすることが多い。株分けの場合、子株を全体の留になるようにするのが基本的な考え方だが、この作例のスイートピーはあえて高くつくり、親株に包み込まれるような形にして新鮮な花形をつくってみた。スイートピーの花には同じ仲間の葉をみつけて添わせたが、小さくまとめて留にシクラメンの葉を挿すなど、現代的な考え方でつくることもできる。5頁の花〉和則花型真の花型花器青紬小型鉢額草は額がく紫あ陽じさ花いの別名で、茶色いはじめた枝が、一月頃より「額地草〈そ」うの名で花屋に出てくる。枝は携めがきかないので、枝の少しの曲がりを生かして七本で真・副・胴の側を形づくり、小型の菩薮(薄桃色の新品種)二本で留・控をつくった。蓄積には葉を別に加えている。この蕎薮は生産農園(滋賀県内)の金剛が値札に書かれていた。花屋のちょっとした工夫だろうが、生産者の気持ちが伝わるようで嬉しい。枝から鮮やかな緑色の若葉が広がり見館副私額草蓄裁八’胴5

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