テキスト2002
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胸に当り、その矢の力によって美少年アドニスに恋をしてしまっ。ところがアドニスは猟の最中、持猛な猪に襲われて死んでしまう。アドニスの死を嘆え悲しむアフロディテその涙が一群のアネモネの花になったとも、アドニスの流した血からアネモネの花が咲いたともいわれている。アフロディテと息子のエロスは、ローマ神話でのヴィーナスと息子キューピッドといえばわかりやすい。世界の美術や背楽に触れるときも、神話や伝説を知っていると、より深く作者や奏でる人の意図を理解できる。民族や宗教の対立が深刻化する中では、まず互いの価値観や背民子乞理解することが大事だとも思つし、花を通して心の交流が生まれればとも問仙う。二月末のモロッコでのいけばな展でも、現地の花を美しくいけて、モロッコの人達に喜んでもらえればと考えている。又、花にまつわるいろんな話を聞いて帰りたい。花材シンピジウムアネモネ花器トルコブルl陶製鉢花型株分け草の花型花器角型陶花器陽春の河原に咲く雪柳の白い花。岩石のある渓谷に咲くので「岩柳」とも呼ばれる。枝の姿は自由奔放で、生花にするのは技術的にも難しいが雪柳スイートピー〈4頁の花V和則4

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