テキスト2002
19/144

枯紫陽花〈木瓜菊〈あうい2頁の花V和則花型市型副流し花詩向型裕一時検物の待に木瓜の朱色と菊の内が美しいが、花型としては少し欲ばりすぎたと反省している。この器には左図のような姿にすべきであった。美しい花でもおもいきって切りとることができないと、新たな器との調和は生まれない。3頁の花V和則輸入物の大輪杭の紫陽花を、家の日陰で乾燥させておいた。紫陽花の枯色からは、太陽の温もりが貯めこまれているような暖かさを感じる。真紅の蕃薮と青麦を加えると、春の芽生えを感じる。麦の縦の線に蕊間報の茎の線を添わせて、球形の枯紫陽花との対比をはっきりさせている。[-株3

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る