テキスト2002
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(第三種郵使物認可1985年日月白日)桑原点度流いけばなテキスト制号2002年1Ml日発行(毎月1M1日発行)桑原尊厳流家元発行定価五OO円幼児↓少年先日孫達二人を七五三参ぢに連れていった。帰り進両親と弟とは別に、ホッホチャンと私と健一郎の三人でイノダへお茶をのみに言った。驚いたことに、日頃手におえないほど横着なケンチャンが大人びて私達と一人前みたいな顔で楽しく会話できるようになっている。その日は僕も五才、という自覚、そして私達も二、三才の幼児扱いをしなかったせいもあったからだろう。ほしい飲物もメニュー(写真入り)を見せて自分で選ばせ、注文も自分でさせた。ホ「今日のケンチャンは、も、?すっかりお兄ちゃんね。ホッホチャン嬉しいな」健一郎は真面目な顔で「そうでしょ」と誇らしそうである。幼児期が終ったらしい。ホ「ケンチャンは次のお誕生日で六才でしょ。そしたらその次の四月から学校へ行くようになるの。少しお勉強はじめょうか」勉強とは一体どういうことなのだろう。でも彼はヶ「僕勉強する1」ホ「ケンチャンは賢い子供でしょ。だから色んなこと一杯考えるけど、それを、2まく云えないでしょ。何を云ってるかわからないことがあるの」ヶ「そんなことあらへん。なんでわからへんのやろう」ホ「だから君は勉強しなきゃならないの」この頁の写真を見ながら質問が続く。ホ「これはホッホチャンのお友達のウルリカさんの国の馬。ケンチャンと同い年のアンテ君がいるから一緒にスエlデンに行こうね」

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