テキスト2002
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素子の想い上の写真は「花ふたり旅」のスイスのシヨン城での素子のいけばなである。一九九六年六月に写したが、健一郎はその年の十月に生まれた。素子は「花ふたり旅」でまわった世界の各地に孫を連れて行って、本の頁をひろげて、「ここで、このお花の写真をとったのわかった?」ということや参克ていた。だが幼い子供を連れて行くなら穏やかなスイスがよさそうである。それに何があっても素子の友人も多いので急に旅立ちがきまった。そして念願のシヨン城で健一郎と二人で「花ふたり旅」の中の自作の頁を開いて右の写真をとることができた。何物にも替え難い幸せである。こんな幸せを与えて下さった流内の地最に心から感謝申し上げます。私達の「花ふたり旅」は、はなから健郎への三代の旅になった。一O頁、

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