テキスト2002
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伽羅木花型草型副流し花器竹峰同型陶花瓶伽羅木は一位科、伽羅木属の常緑低木で、一位のように高木にはならず、地面を這うように枝をひろげる。伽羅木は鳥取県大山の山頂に大群落があることが知られていて、樹齢五百年以上の老木が多く、国の特別天然記念物に指定されている。枝は携めやすく、伊吹、模、柾木などとともに生花の花材としてよく使われる。伽羅木の性質として枝が横にひろがるので、行の花型に形作るよ竹ずも、むしろ草の花型で真、副、留のいづれかの枝を長く伸ばす花型の方がむいている。作例では素直な六本の枝からいけたが、変化のある古木が手に入れば内副などに使って、特徴のある花型をつくるようにする。6

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