テキスト2002
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ろ、っ。手許に高原や山の中で野生している鳥兜の写真が十純類ほどある。青々した草地で立ち姿のもあれば、横姿のもありそれぞれ美しい。一輪の花の略図を拡大して描くと左の絵のような形をしている。よくみると、成程兜のよ、「手ノ苧乞している。小色刷にかぶせれば丁度合いそうな兜形の花とい、つ昔採なのだとりム日わせた鶏頭は花色が白い。あまり沢山出回っている品種ではないが、他の鶏頭とちがって色がきわやかで形も小さいので、とり合わせられる花の範囲が広い。白い鶏頭と、淡紫色の烏児。花器は淡青色の紬薬がかかっていて上の縁が内で隈取られている。花の本数は多いが白秋といった趣のある投入れである。花材白鶏頭山鳥兜花器白秋淡Iけ紬角瓶10

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