テキスト2002
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ノe\。水につけた状態で、菊の生花菊七本行型中輪の白菊七本で、基本的な菊の生花の解説をする。菊は茎を捺める技術が難しく、初心者には素直な花型の真型がむいている。手慣れてきたところで、少しはっきりした動きを作って、行型に進んでみよう。菊をいけるときは、まず最初に、充分に水揚げをしておく。それには一度菊を逆さまに持って、葉の裏側に充分水をかけておいたところで、水切りをしてしばらく水につけてお一本ずつ悪い葉を掃除し、いい葉は丁寧に広げていく。そうしている間に、それぞれの菊の癖を見ておいて、条仇枝にふさわしい菊を選んでおく。菊の生花は葉を瑞々しく見せること。込みすぎず、透かしすぎず、特に水際の葉は多めに残しておいて最後に余分な葉を取り除く。途中でちぎることもある。秋が深まるにつれて様々な菊が花屋に出てくるが、中輪から小輪の菊で葉付の整ったもの、少しでも茎に曲がりのあるものを選んでいけている。二種の菊を交ぜ挿しにすることもある。和則6

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